【良い習慣が自分を高める】

大切にしている生活習慣がいくつかあります。例えば、睡眠のリズム。夜は午前0時を過ぎると目が冴えて眠れなくなってしまうので、必ずそれまでに就寝して、午前5時には起きます。

それから出社までの時間は、自分のために使える貴重な時間。電子メールのチェックや返信、その日のスケジュールを確認するなど集中して仕事をするほか、1時間ほどはウォーキングに出かけます。

いつでもどこでも草履で歩く
ウォーキングといっても、私の場合は、時速6km程度の小走りに近いスピードで歩きます。歩く途中には、エクササイズやストレッチなども行っています。東京都新宿区の自宅から迎賓館赤坂離宮を1周して戻ると、距離にして7kmほどになるでしょうか。かなりいい運動になりますね。

しかも、足元はウォーキングシューズではなく、草履です。これも、私が習慣にしていることの1つで、ビジネスの場でも草履のままです。

草履を履き始めたのは十数年前。海外出張が多かった当時、飛行機内での足のむくみ対策にいいのではと思ったのがきっかけでした。海外のホテルは日本のホテルと違い室内履きが用意されていないので、スリッパ代わりにも便利でした。また、外国人に日本をアピールする時にも、草履のジャパニーズスタイルはとてもインパクトがありました。以来、いつでもどこでも草履というのが、私のシンボルになっています。

経営者は常に仕事のことが頭から離れないものなので、意識的にオン・オフを切り替える習慣も持っています。切り替えのスイッチは人それぞれいろいろな方法があると思いますが、私の場合は、お酒を飲みながら料理をすること。

オフィスから自宅へ戻ると、高校生の娘が「今日は何を飲みたい?」と言って用意をしてくれるので、そのお酒を飲みながら夕食を作ります。そして、家族で食事をする時間がリラックスできるひと時となっています。自宅に友人や知人を招いて、食事をすることもよくあります。大勢で囲む食卓も楽しいものです。

こうした一つひとつの習慣が、自分を高めることにつながっているように思います。

いつも“元気印の渡邊”でいることも、私が意識していることです。アパンティの基本理念は「敬天愛人」。人との関わりを大切にしようとする時、自分がうつむいてしまっていては、よい関係は作れないでしょう。私が元気でポジティブなエネルギーを発することで、周囲の人にも元気を与えられると思っています。「渡邊さんに会って元気をもらいました」と言ってもらうと、とてもうれしく思います。その言葉を聞くことで、私自身もまた、元気づけられるのです。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2011/05/16号、渡邊 智恵子=アパンティ社長]
[写真:山田 慎二]

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