【人と会って元気をもらう】

幼い頃から好奇心旺盛で、常にあちらこちらを飛び回っている活発な子供でした。学生時代は陸上などのスポーツに打ち込み、体を鍛えるために自転車で新聞配達のアルバイトをしていた こともあります。

社会に出てからは日常的に運動をすることは難しくなりましたが、趣味のボウリングは今でも続けています。プロボウラーの並木恵美子さんに師事し、練習の時には10ゲーム以上投げ込みます。結構な運動量になりますよ。現在のアベレージ(平均スコア)は180程度でしょうか。会社の懇親会でボウリング大会を開催すると、いつも優勝をさらっています。

5年ほど前からは体重増加をきっかけに、医師の勧めでウォーキングを始めました。出張時以外は毎日、帰宅後に少し休んでから、早足で1時間は歩きます。医師によれば、歩くことで足の裏が刺激されると、全身の健康に働くそうです。毎日の平均睡眠時間は4〜5時間程度ですが、歩いた後は寝つきも良く、ぐっすりと熟睡できます。

これらは健康維持のために無理に続けているわけではありません。自分が楽しい、気持ちがいいと思えてのことです。そして何より元気になれるのは、人と会って話をすることです。

その時、自分の中で決めているルールが1つあります。それは、「横柄・横暴・横着な人とはつき合わない」ということです。そうした人は、初対面で挨拶をする時の表情や態度、言葉遣い などからすぐに分かるものです。そんな人と会った時には、反面教師として、以後のつき合いは控えるようにしています。

立派な人ほど偉ぶらない
得てして、社会的な地位の高い人に“偉そうな人”が多いような気がしますが、その一方で、尊敬できる方もいます。例えば、京セラ創業者の稲盛和夫さんもその1人です。稲盛さんとは親 子はど年が離れていますが、そんな私に対しても、「櫻田さん」と敬語で話し、その場にいた目上の方とも分け隔てなく接してくださいました。本当に立派な方というのは、謙虚で偉そうにはしないものなんですね。いろいろな人と会って話をすることで、こうしたことも学びました。

私自身が人と会う時には、まず相手の話をよく聞くように心がけています。特に若い人の場合は、遠慮して、自分からはあまり話せない人も多いので、こちらからいろいろな質問を投げかけます。「小さい頃はどんな子供だったの?」「どうして今の仕事を選んだの?」と聞いていくうちに、相手も私に質問をしてくれるようになり、会話も盛り上がります。

その人の思い出話や今の考え、将来の目標などを聞くことで、私も元気をもらえます。そして、私と会って話すことで、相手にも元気を与えられる人であろうと思うのです。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2010/07/19号、櫻田 厚=モスフードサービス社長]
[写真:皆木 優子]

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