【マラソンで心身爽快】

体に無理が利かなくなるのを実感したのは、40代の後半でした。帰宅が深夜近くになると、朝起きるのがつらい。 休日に出かけるのも億劫に感じてしまう。同じような経験をした先輩からは、土日の休日のどちらかは、誰かと約束をして必然的に出かける予定を入れるといいとアドバイスされました。

ちょうどその頃、仲間内の飲み会で「休日は各地で開催されるマラソン大会に出場するのが楽しみになっている」と話す友人がいて、一緒に参加してみることにしました。

50代でフルマラソンに挑戦
初めての大会出場は10kmマラソン。それまでも気分転換と運動不足の解消を兼ねて、休日の夕方に自宅の周囲を歩いたり走ったりする習慣はあったのですが、20〜30分がせいぜいでした。10kmを走る一般ランナーの平均タイムは1時間強。当初は普段の倍以上の時間を走り続ける自信はありませんでした。

申し込みから大会まで3カ月あったので、週に1度は実際に10kmを走りました。大会当日は緊張したものの、周りに同じようにゴールを目指すランナーがいると、練習の時よりも頑張れる。何より、走るのが楽しく感じられました。完走後の気分も爽快でした。

それから数年間は3〜4カ月に1度のペースで10kmマラソンの大会に参加して、休日のランニングも続けました。初めて42.195kmのフルマラソンに挑戦したのは、マラソンブームの火つけ役となった第1回「東京マラソン2007」。52歳の時でした。

夏に申し込んでから、休日のランニングの距離を10kmから15kmに延長。秋にハーフマラソンを経験してから、2月の大会に臨みました。雨と寒さに震えながら新宿の都庁前をスタートして、20kmを超える頃にはへとへとになり、何度ももうダメだと思いました。それでも歩いたり休んだりしながら、何とか東京ビッグサイトのゴールまでたどり着きました。

体力的にはきつかったですが、銀座の目抜き通りなど、普段は走れない公道を走るのがとても面白かったですね。浅草や築地辺りの下町では、沿道の温かいエールに励まされました。翌年の第2回大会も走りましたが、人気の高まった昨年と今年は抽選に外れてしまいました。

最近は毎月1度のペースで、日帰りで参加できる関東圏の大会にエントリーしています。また、毎年秋に新潟県 で開催される「越後湯沢秋桜ハーフマラソン」には1泊で参加。マラソン後の温泉も楽しみの1つになっていま す。多忙でなかなか実現できませんが、いずれは海外の大会でも走ってみたいと思っています。

休日に仕事が気になる時も、走って汗をかけば切り替えられます。いい仕事をするためには、リフレッシュする ことも大事ですね。

(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2010/02/01号、若杉 和正=ダイナック社長]

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