【寒中水泳で心身を鍛える】

今年で生誕100年を迎えた作家の故松本清張さんが、晩年のインタビューで生きることの意味を問われて、「生きるとは執念です」と答えていました。執念とは、すなわち挑戦すること。生きていくこと自体が挑戦だとの言葉に、共感を覚えます。

私自身も年を重ねるごとに、命ある限り挑戦する姿勢を持ちながら、型にはまらず、自分らしい生き方をしたいと思うようになりました。長らく弁護士として活動してきましたが、政治の世界に身を置くようになったのも、私にとっては1つの挑戦です。

自分らしい生き方を貫くには、心身の健康が欠かせません。人それぞれ資質や生活習慣が違いますから、健康法においても、自分に合ったスタイルを見いだすことが大切でしょう。私の場合は、食事と運動がカギですね。

食事は昼前と夕方の1日2食を基本としています。会食などで難しいこともありますが、夜8時以降はできる限り食べないように努力しています。一口ごとに30回、よく噛むことも心がけています。

朝は1時間ほど体を動かします。新鮮な空気に触れて、自分と自然を一体化するように深呼吸をしたり、歩いたり走ったり。根を詰めて仕事をした後などにも、散歩をすると気分がリフレッシュしますね。また、週に2回はスポーツジムで泳ぎます。

「独坐の会」と「絶望塾」も
時には、厳しい運動にもチャレンジします。2005年にはチャリティー番組の企画で、100kmマラソンを完走。今年10月には福岡と大分間で開催された「行橋別府100キロウォーク」に参加しました。11月から3月は、心身を鍛錬する寒中水泳もしています。

寒中水泳歴は約15年。現在は地方講演の先々で行うことが多いのですが、少なくとも年に10回以上にはな るでしょうか。今年2月に山形県の北部を流れる真室川で行った時は、気温は氷点下5度でした。12月には、初めて厳寒のオホーツク海での寒中水泳を計画しています。

人によっては膝がつかる程度で断念してしまいますが、調子がいい時は20分程度入水します。体の芯まで冷えるものの、気力がみなぎり、何とも言えない爽快感がありますね。その後温泉に入ると、新陳代謝が良くなるせいか、1日中体がぽかぽかしています。

座禅も以前から行っていましたが、今年からは新しい試みとして、議員や学生を中心に「独坐の会」を主宰しています。濁流とも言える昨今の社会情勢の中、静かに座り胆力を練る時間は極めて重要だと思います。また、絶望を見据えることで、新たな一歩を踏み出す勇気を持つことを目指す「絶望塾」も開催。全国から参加してくれる様々な年齢や職業の人たちと対話を持つと、自分自身も励まされ、活力を与えられています。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

(出典:日経ビジネス、2009/11/30号、丸山 和也=丸山国際法律・特許事務所代表、参議院議員]

参考:
丸山和也(まるやま・かずや〉氏
1946年生まれ。
69年早稲田大学法学部卒業後、国家公務員上級職試験合格。
法務省を経て、70年司法試験合格。
75年米国留学・法律事務所勤務を経て、80年帰国後、現職。
2007年参議院選挙に当選。

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