【冬でも井戸水で温冷浴】

今年で70歳を迎えました。今でもほとんど休みなく働いていますが、これまで病気らしい病気をしたことがありません。それは、50年前から実践している生活習慣の賜物でしょう。

ベースとなっているのは、故西勝造氏が1927年に提唱した西式健康法です。西式健康法は、病気になってから現代医学や薬に頼るのではなく、病気にならない体を作ることを目的に考案された体系的な自然療法です。

私は西式健康法を学んだことから、健康のカギを握るのは、腸だと思うようになりました。食べ物のカスなどが便として排泄されずに、腸の中に停滞してしまういわゆる宿便(腐敗老廃物)となってたまっていくと、毒素を発生させ、様々な病気を引き起こす原因となると考えるからです。そのため、便通にはかなり気を使っています。

例えば、排泄の機能を高めるために、朝食は取りません。食べてしまうと、胃腸が消化吸収に働いてしまい、便が出にくくなるのです。また毎日、生野菜を専用のミキサーにかけてどろどろの状態にした野菜ジュースを取っています。

野菜はダイコン、ニンジン、キャベツ、ホウレン草、小松菜に、ブロッコリーやセロリを入れます。根のもの、葉のもの、茎のもの、また白、赤、緑色の野菜を一緒に取るわけです。野菜は生のまま食すことで、食物繊維やビタミンなどの栄養素を壊さずに摂取できます。

2年に一度は断食
さらに、2年に1度のペースで、西式健康法を取り入れた治療を行う医師の下で、断食を行っています。1週間ほど入院して、そのうち絶食をするのは3日間。絶食中は、普段も愛飲しているビタミンCが豊富な柿の葉茶と生水を多く取ります。胃腸を飢餓状態にして、腸の大掃除をするのが目的の1つです。断食後は体力が多少落ちるものの、心身がすっきりするのを実感できます。

これから寒い時期を迎えますが、私は冬でも薄着で通しています。今ではコートも持っていません。また、入浴は水とお湯に交互に入る温冷浴を続けています。そのために、10年前に家を建てた際に浴室に浴槽を2つ設え、庭に井戸を掘りました。水用の浴槽にはその井戸水を使っています。水道水を使っていた時には冬場は水に入るのが冷たく感じたものですが、土壌からわき出た井戸水は肌にも優しく感じます。 これは私のささやかな贅沢ですね。

当たり前のことですが、健康を害する生活習慣を変えなければ、健康にはなれません。ただ、単に健康になろうという理由では、長年の悪い習慣を変えることは難しいでしょう。私は常に、仕事においても人生においても、向上心と夢を持っています。それが、今の健康を支える生活習慣の礎になっていると思います。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2009/11/02号、広岡 等=オートウ工−ブ会長]

参考:
広岡等(ひろおか・ひとし)氏
1939年生まれ。上野商工高等学校(現上野商業高等学校)卒業。
58年大量産業(現オートバックスセブン)入社。
常務などを桂て88年エンジンオイル卸売りのシー・エフ・シー設立。
90年カー用品のオートウ工−ブ設立。

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