【手製の野菜ジュースを愛飲】

2006年に社長に就任して以来、会食や飲酒の機会が多くなりました。それに伴って体重も増え、食事の栄養バランスが気になるようになりました。特に、外食が続くと野菜が不足するので、野菜ジュースを作って毎日飲むようにしています。

初めに考えたのは、どんな野菜で作るかということです。そこで、コンビニエンスストアに足を運び、市販されている野菜ジュースの原料を調べてみました。いろいろな種類の野菜ジュースがある中で、原料として最も多く使われていたのが、ニンジンとリンゴでした。

そういえば、私が小学校から高校まで通ったカトリック系のインターナショナルスクールでは、フランスのアルザス地方出身の神父や修道士が多く、みな押し並べて長寿でした。彼らの故郷ではリンゴとハチミツを毎日食べる習慣があるそうで、それが、健康で長生きする秘訣だと聞いたことがありました。

そんなリサーチから、ニンジンとリンゴをベースに決め、健胃効果があると言われるキャベツや食物繊維が豊富なセロリを合わせてミキサーで撹拌。それだけではどろどろとして飲みにくいので、水分が多いトマトも加えて、最後にハチミツで味を整えます。さらに、春ならブロッコリーやアスパラガス、夏にはモロヘイヤ、秋から冬にかけては大根などの根菜類と、その時々の季節の野菜や果物も入れるようにしています。

ジュース作りは妻任せにせず、朝起きてから自分で作っています。必ず入入れるニンジンやリンゴなどの定番野菜は切らすことのないよう、有機野菜の宅配サービスを利用し、旬の野菜は日曜日にスーパーへ出かけて購入します。そのおかげで、季節の移り変わりに敏感になりました。

体調と会話をしながら作る
毎朝野菜ジュースを飲んでいると、体調の変化にも気づきやすいようです。前の晩に飲みすぎた時などは、野菜の種類を多くすると、飲みにくく感じるのです。野菜ジュースをおいしく飲めるかどうかが、体調のバロメーターになっていますね。

海外出張などで手作りするのが難しい時は、市販の野菜ジュースで代用したり、野菜を丸ごとかじったりして、できる限り毎日野菜を取るように心がけています。

2年前に特定健康診査・特定保健指導(メタボ健診)が導入されてからは、ストレッチ運動と腹筋運動も始めました。腹筋運動は仰向けに寝て、上体を上げ下げする通常の方法で80回、上体を起こす時にひねりを加える方法で左右各10回、合計100回を毎朝の日課にしています。運動をしながら、今日はどの野菜でジュースを作ろうと考えるのが楽しみでもあります。

手製の野菜ジュースを飲み始めてから、体の代謝が良くなりました。ストレッチ運動と腹筋運動を加えてからは、たるんできていたお腹回りが引き締まりました。メタボ健診で高値が指摘されていた中性脂肪値も下がり、会食が続いてもベスト体重を維持できています。

将来的には家庭菜園を始めて、自分の手で育てた野菜でジュースを作るのが夢ですね。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2009/09/07号、程 近智氏=アクセンチュア社長]

参考: 程 近智(ほど・ちかとも)氏
1960年生まれ。82年米スタンフォード大学工学部卒業後、アクセンチュア入社。
89年 米コロンビア大学経営大学院留学。
同社戦略グループ統括パートナーなどを経て、2006 年4月から現職。

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