【鼻呼吸でのど快調】

TBSを退社し、キャスターとして独立してから21年目を迎えました。その間、ラジオやテレビ番組などで健康に関する企画に携わる機会が多くなり、医師をはじめとする健康のプロの方々から様々な情報を伺い、実践してきました。おかげで今では、自他共に認める健康マニアです(笑)。そんな私が特に健康効果を実感しているのが、「冷え対策」と「鼻呼吸」ですね。

冷え対策を始めたのは、男性更年期のせいか、手足に冷えを感じるようになったのがきっかけでした。まず心がけたのが、上半身と下半身の洋服の枚数を同じにするか、下半身の方を多く することです。例えば、ジャケットにワイシャツ、下着を着るなら、ズボンの下にタイツ、靴下をはくといった具合ですね。私はさらに、靴下はハイソックスを愛用しています。

もともと私は胃腸が弱く、寝る前の3時間は食べないようにするなど普段から気をつけていたのですが、冷えるとお腹がゴロゴロと鳴ってしまい、本番中に聞こえてしまうのではと冷や冷 やすることがよくありました。それが冷え対策を始めてからは、この腹鳴(ふくめい)が ほとんどなくなり、胃腸の調子も改善しました。

着る物以外では、夏でも冷たい飲み物は極力控え、水を飲む時もなるべく白湯にしています。冬はカイロを使うこともあります。特に冷えを感じる時は、首の後ろの付け根あたりにある 「風門」(ふうもん)というツボにカイロを張って温めると、風邪の予防になりますよ。

鼻呼吸は、医学博士の西原克成先生に指導していただきました。西原先生によれば、日本人は口で呼吸をする人が多いとのこと。口呼吸では、空気中の細菌やウイルスなどをダイレクトに 吸い込んでしまうことで、風邪などの感染症や花粉症などのアレルギー性疾患にもかかりやすくなるそうです。

一方、鼻呼吸では、鼻腔などを通る間に吸い込んだ空気が濾過・加湿されるため、細菌やウイルスなどの侵入を防いでくれるといいます。

いぴき軽減で快眠
私も以前は口で呼吸をしていたので、当初は昼間は意識的に口を閉じて、鼻で呼吸をする練習をしました。夜は副交感神経が優位になり、リラックスしてどうしても口が開いてしまうた め、市販されている紙製のマウステープを口に張って寝ています。

就寝中に鼻呼吸ができるようになると、目覚めた時ののどのいがらっぽさがなくなりました。また、いびきが軽減されたおかげで、睡眠の質も高まったように思います。私もあと2年で還 暦を迎えます。白髪が増えたり老眼になったりといった寄る年波には勝てませんが、こうした健康法のおかげで風邪で寝込むようなこともなく、体調は40代の頃よりいいですよ。

若い頃は“60歳で人生あがり”という気がしていましたが、自分がその年齢に近づいてみると、まだまだ未熟さを感じます。20歳で単身渡米し身につけた英語力も錆びついてきたので、改めて勉強を始め、最近は英会話の書籍も出版しました。若手の育成にもカを入れていきたいですし、環境問題にも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

今後も健康を維持することで、常にチャレンジ精神を持ち続け、自分らしく人生を謳歌していきたいですね。
(談話まとめ:田村 知子=フリーランスエディター

  [出典:日経ビジネス、2009/05/11号、生島ヒロシ=キャスター]

参考:
生島ヒロシ(いくしま・ひろし)氏
1950年生まれ。
75年米国カリフオルニア州立大学ロングビーチ校ジャーナリズム科卒業。
76年TBS入社。89年に独立。近著に『おとなの英会話フレーズ571』などがある。

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