【生活習慣改善キャンペーンを実施】

メタポリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の予防は不規則な生活習慣の改善からそんな考えの下、アサ ヒビールではグループ社員の健康作り対策の一環として、2004年から「ヘルシーチャレンジ」を実施している。

毎年4月から5月までの2カ月間、生活習慣に関する9つの項目の中から、各自が健康増進を意識し目標とする項目を1つ 選んでチャレンジする。実行できた日は記録表に丸印を書き込み、提示された目標回数をクリアすると、事務用品などをセットにした達成賞が進呈される。

チャレンジ項目は次の通りだ。 @週2取ろうよ休肝日
A禁煙にトライ
H毎日体重を計ろう
C毎日食べよう新鮮野菜
D間食をやめよう
E腹八分目を実行する
F腹筋を鍛えよう
Gエスカレーターは使わない
Hいい汗かこうよウォーキング

ビール会社でありながら、休肝日を設定していることについて、アサヒビール健康保険組合副課長の下村恵五氏 は「ビール会社の社員だからこそ、アルコールに関する意識は高い。とはいえ、つき合いなどで飲酒の機会が多い ことも事実。適正飲酒を心がけるよう、週2日以上の休肝日を呼びかけた」と話す。休肝日は18日以上、そのほか は50回以上クリアすると、目標達成と見なされる。

2004年のスタート時は約1800人だった参加者は、年々増加し、今年は約3000人。そのうちの1587人が目標を達成した。昨年までは開始時と終了時の体重差を申告させていたが、今年からは特定健康診査・保健指導(メタボ健診)を考慮し、腹囲差の申告も促した。参加者の方もメタボ健診を意識してか、「腹筋を鍛えよう」をチャレンジ項目に選んだ人が一番多かったという。集計した目標達成者の体重と腹囲差を合計すると、体重は1115kg減、腹囲は1234cm減の成果となった。

アサヒビール研究開発本部知財戦略部エグゼクティブプロデューサーの角藤隆之氏は今年、週2日の休肝日にチ ャレンジした。歓送迎会などで飲酒の機会が多い時は、休日を休肝日に当て、2カ月間で18日以上の目標を達成し たという。角藤氏は以前、同様のキャンペーンを機に禁煙にも成功している。「禁煙も節酒も、自分の意志だけで実行するのは難しい。会社でのこうした取り組みが、生活習慣を改善するいいきっかけになっている」(角藤氏)。

また、角藤氏は週2日の休肝日のほかに、腹筋運動にも同時にチャレンジ。体重に変化はなかったものの、腹囲は1cm減ったそうだ。

アサヒビールではこのほか、秋には「さわやかウォーク」と題したウォーキングキャンペーンも実施している。下村氏は「こうした施策はあくまでも健康に対する意識を高めるきっかけ作り。終了後も継続してもらうことが重要」と話す。キャンペーン終了後も継続実施すると答えた達成者は約6割と少なくないが、今後はさらに増えることを期待している。

[出典:日経ビジネス、2008/11/24号、田村 知子=フリーランスエディター]

戻る