【サプリメントの未来】

米食品医薬品局(FDA)が、まがい物のサプリメントを排除するために打 ち出した規制、cGMP(current good manufacturing practice)が公表され たのが昨年の6月。1年が過ぎて今年の6月までにそれに準拠することにな るのが、従業員500人以上の大手企業だ。続いて、500人以下の企業が来年 6月まで、20人以下の小規模企業は再来年6月までの猶予期間でクリアしな ければならない。

チェック項目には、原料の受け入れから製造環境、製品の包装に至るまで、 品質管理の確かさを見るための基準が示されている。これをすべて満たすな ら、利用者にとっては実に安心、安全で、高品質のサブリメントを入手でき ることになるわけで、申し分ない。

ただ企業側にしてみれば、cGMPをクリアするのは並大抵のことではな い。基本的には、優れた医薬品を作るための基準だから、食品を扱ってきた 企業にとっては、新たに品質管理部門を立ち上げ、人とカネを投入しなけれ ばならない。当然、そこにかかるコストは半端ではなく、もちろん商品価格 に反映される。「高くても、安全で品質が保証されていればよし」とする向 きもあるだろうが、コストをかけられない企業にとっては、いかに良品を作 り上げてきたとしても、土俵の外だ。

ほかにも、米薬局方(USP)の基準がサプリメントに適用されている。摂 取後、どれくらいの時間で分解・吸収されるかということを見る。

日本も数年後には、こうした米国の基準に倣う。サプリメントはやがて「薬 品」となるのだろうか?

[出典:日経ビジネス、2008/04/28・05/05号、後藤典子=NPO日本サブリメント協会代表理事]

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