【低迷する市場に救世主登場?】

2007年の健康食品市場はやや右肩上がりで、健康茶やヨーグルトなどの 機能性食品市場は3.5%の伸びとなった。これに引き換えサプリメント市場 は、金額ベースでは約4%のマイナス成長。2年連続で落ち込んでいる。
特に昨年の健康テーマは「メタポリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」 で終始した。当然、“メタボ対策サプリ”が目白押しで、業界の展示会に行けば、 メーカーがわんさと軒を連ねた。
ところが、1年が終わってみると、大豆たんばくや難消化性デキストリン を素材としたダイエツト関連の“メタボ対策サプリ”が、軒並み不調に終わ った。何となく胡散臭く、効果が分かりにくいサプリメントよりも、任天堂 の「Wii」や「ニンテンドーDS」などによるゲーム感覚のダイエツトの方がウ ケが良かった。中高年にとっては、その目新しさと同時に、体感度や効果の 分かりやすさが魅力だったのか。
この不調を業界内では、“官製不況”と呼んでいる。なぜなら商品の効果効 能も、摂取方法も、体験談も、時と場合でご法度となる現在の法律では、表 現できるのは誤解を招きかねない曖昧なイメージだけで、消費者に分かりに くいものになっているからだ。
そこで立ち上がったのが超党派の衆参国会議員で組織する「健康食品問題 研究会」。現在の表示規制の在り方に物申し、議員立法による新法を作ろう というもの。時を違わず、業界140社が集まり、これまた物申す組織も結成 された。さて、国民の健康増進に寄与する法を作るには、誰が国民の側に立 って声を聞くのかが肝心なところだ。

[出典:日経ビジネス、2008/02/04号、後藤典子=NPO日本サブノメント協会代表理事]

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