【公私の切り替えを大切に】

24歳で横浜金属のグループ会社、横浜金属商事の社長に就任しました。自 分より年上の社員たちに囲まれ、先代には「社長たるもの、24時間365日会 社のことを考えろ」と言われていましたから、当時のプレッシャーは相当な ものでした。
1年ほどは無我夢中で仕事に邁進していましたが、やがて自律神経のバラ ンスを崩し、過呼吸症候群を発症してしまいました。就寝時に突然の発作を 起こして自然な呼吸ができなくなったり、食事がのどを通らないこともよく ありました。
それ以来、どんなに仕事で悩んでいても、「自宅に戻ったら会社のことは 一切忘れよう」と努めることにしました。周囲に虚勢を張るのもやめ、頑張 りすぎないことを心がけました。そうしてから3〜4年ほどで公私の切り替 えがうまくできるようになり、それに伴って体調も回復しました。
現在でもできる限り夜7時に帰宅し、家族と夕食を取るようにしています。 そして、休日はしっかり休む。このメリハリのある生活が、かえって仕事の 効率を良くしていると実感しています。ストレスから体調を崩してしまい がちな人は、時には肩のカを抜くことも大切だと思いますね。
(談話まとめ:田村知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2007/11/05号、比嘉成夫=横浜金属代表取締役CEO(最高経営十任者)]

参考:
比嘉成夫(ひが・なるお)氏
1959年生まれ。77年武相学園高等部卒業後、横浜金属入社。
渡米を経て、81年横浜金属商事取締役、84年同代表取締役就任。
96年から現職。

戻る