【見えない「安全性」と「品質」】

サプリメントは口に入れるものである以上、まず「安全性」の担保が基本 であるはずだ。ところがサプリメントの製品は、その機能性を消費者に伝え きれないばかりか、安全性や品質をさえ伝える術を持たないのが実情だ。
では、安全性はないがしろにされているのかと言えば、そうではない。実 際には「GMP(適正製造規範)ガイドライン」が設けられ、現在36製造所が 第三者機関によって認定されている。
GMPの観点は2つある。製造工程管理と原材料の安全性確認だ。これま で「食品」という範噂に甘んじて、ほとんどチェックされなかったが、例え ば「作業貞や設備、機械などの衛生状態」「原材料の取り扱いや製品の保管 方法」「製造に使用する機器や容器は製品を汚染したり変質させたりしない ものか」など、製造管理、品質管理のチェックポイントはいくつもある。
また、原材料や基源(原料植物)についても、希薄だった「安全性」の確 保への認識が高まっている。たとえ、原材料の安全性が長い食習慣に担保さ れていたとしても、錠剤やカプセル状の食品になれば、当然、性質や摂取量 も異なるだろう。あるいは、天然の原材料には、毒性物質が微量に含まれる ものもある。
健康被害がクローズアップされる昨今、もはやチェック機能を持たない企 業は淘汰される。中には、独自に厳しい原料規格を持ち、これに準じなけれ ば受託しない製造所もある。
ただ残念ながら、原料や製造に関わる情報は見えにくい。消費者は安心の よすがをいまだ求められずにいる。

[出典:日経ビジネス、2007/10/08号、後藤典子=NPO日本サブノメント協会代表理事]

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