【薬物相互作用を起こすサプリ】

患者が医者に内緒でサプリメントを利用している例は少なくない。例えば 糖尿病患者がよく利用するものではビタミンE・C、クロレラなどがある。 サプリメントは医療の範噂ではないから、お伺いを立てる必要はなかろうと いうこともあるが、申告するとやめろと言われるから、という理由が多い。
やめろという根拠は、もちろん相互作用への危険回避だ。そして相互作用 の多くは、事前には把握できない。それが起こってみて初めて因果関係が究 明され、事後に生かされる。ならば、とりあえず併用は避けたいというのが 医療機関側の言い分だ。
よく問題になる薬にワーフアリンがある。腐敗したスイートクローバーの 摂取により起きた牛の出血性疾患から発見された成分で、その血液凝固阻止 作用を利用した薬だ。よって血液凝固に働くビタミンKとは括抗する。ビタ ミンKを含む成分として、納豆やクロレラ、青汁などもワーフアリンの作用 を阻害する。逆に作用を増強するものには、明日葉やニンニク、ショウガ、 DHA(ドコサヘキサエン酸)、EPA(エイコサペンタエン酸)などがある。
人気を博したコエンザイムQlOも降圧剤、血管拡張剤との併用は避ける べきとされている。メカニズムは明らかになっていないが、どうやら降庄作 用があるようだ。しかし、平均225mgのコエンザイムQlOを6カ月摂取した ところ、51%の患者が降圧剤を減量できたという米国のデータがある。
果たして、相互作用を起こすサプリメントは中止すべきか否か、ここはじ っくり考えたいところだ。

[出典:日経ビジネス、2007/04/16号、後藤典子=NPO日本サプリメント協会代表理事]

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