【毎日5分の体操をコツコツと】

私には5年前から、毎朝欠かさず実行している健康習慣が2あります。
1つは血圧・脈拍・体重を測定し、手帳に記入することです。記録した数値 の変化を見れば、疲労がたまると最低血圧が高くなる、前の晩に飲みすぎる と脈拍が上がる、といったことが分かるようになり、体調管理のバロメータ ーとして役立っています。
もう1つは簡単な運動です。これは、弁護士会が主宰する篠笛の同好会 に参加した際、右足の膝が痛んで正座ができなかったことがきっかけで始め ました。膝の曲げ伸ばしを行うストレッチや脚の筋肉を鍛えるスクワットの ほか、腹筋運動に腕立て伏せなど、全部で10種類ほどの体操やトレーニン グを10回ずつ行います。汗をかいた後は風呂に入って、湯船の中で正座を したり、手足のストレッチなども行い、笛を何曲か練習します。
朝から大変そうだと思われるかもしれませんが、30分ほどで身支度まで して出かけられます。体操にかかる時間はせいぜい5分。5分程度の時間な ら、どんなに忙しくてもできないはずはありません。笛は5分間でも毎日吹 けば、必ず上達していきます。健康も同じように、日々の積み重ねが大事だ と思いますね。(談話まとめ:田村知子=フリーランスエディター)

[出典:日経ビジネス、2007/01/22号、大澤孝征(弁護士)]

参考:
大澤孝征(おおさわ・たかゆき)氏
1945年生まれ。
69年早稲田大学法学部卒業。
72年検事任官。東京・宮崎・横浜地検検事を歴任。
79年退官後、大澤孝征法律事務所を開設。

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