【ポリプェノールが健康を促進】

2月14日のバレンタインデーに、部下や同僚の女性からチョコレートを贈られる男性は多いだろう。近年は味だけでなく、チョコレートの主成分であるカカオ豆が持つ健康促進効果に注目が集まっている。市販のチョコレートの中には「カカオ70%」など、カカオの含有量をパッケージに大きく表示してヒットしている商品もある。
カカオの木は、ギリシャ語で「テオブロマカカオ(神の食べ物)」と呼ばれている。その名の通り、原産地の中南米やその後広まった欧州では、王侯貴族が好んで食していたという。日本に初めてチョコレートが伝わったのは江戸時代後期と言われるが、当時は薬として用いられていたようだ。
チョコレートが持つ薬効のうち、今注目されているのは、カカオに含まれる「ポリフェノール」と「テオブロミン」である。ポリフェノールは、老化の原因となる活性酸素を除去する「抗酸化作用」に優れている。それにより動脈硬化や脳卒中を防ぎ、さらにはガンを予防する効果も期待できる。ポリフェノールと言えば赤ワインが有名だが、実はチョコレートの方が含有量は多いのである。
テオブロミンには、自律神経系を調整して心身をリラックスさせる効果がある。また、利尿作用を促進して血圧の上昇を抑制したり、毛細血管を拡張して血行を良くし、冷え性を改善する効果も期待できる。
チョコレートにはイチゴとの食べ合わせをお勧めしたい。イチゴのビタミンCがポリフェノールの酸化を防ぎ、薬効をより高めてくれるからだ。

[出典:日経ビジネス、2007/02/12号、白鳥早奈美=栄養学博士]

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