【辞書にない字「ネット捜査」】

「この字をご存知の方はいませんか」。国立国語研究所(国研)が05年8月、インターネットを使って、辞書にない漢字10字=一覧表=の「公開捜査」に踏み切った。
総務省管轄の「住民基本台帳ネットワーク統一文字」が約2万字、法務省の「戸籍統一文字」にも5万5千字。調べたところ辞書に出ていない漢字が1,442字あった。そのうち、住基台帳で使われているのに、読みが分からない字は150字。
公開捜査したのは使用頻度の高い文字。ネット調査会社を通じて約4万人に情報をつのった。
集まった900件近い情報のうち、半数以上が表左下の漢字についてで「材」の異字体だった。もう一つ、表右上の漢字(仮に「X」とする)は宮城県多賀城市の神社名らしい。
多賀城遺跡の脇の案内図に「荒X巾神社」があった。島居には「荒」+「Xの下に巾を付け加えた漢字」+「神社」と、字体が微妙に変わる。脚半(きゃはん)や脛当てを意味する2文字「脛巾」(はばき)が、、縦に重なり1文字になった合字の変化と推定された。

(出典:朝日新聞「漢字とつきあう(5)」から抜粋、2007/02/01)

参考:
多賀城の神社名は「あらはばきじんじゃ」と読みます。詳しくは下記アドレスにアクセスしてみてください。
http://www.genbu.net/data/mutu/ara_title.htm

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