【兔とお月様】

四番目の登場は『兔』(兎は略字)です。
本来、うさぎ小屋というのは、「うさぎを飼うための小屋」なんですが、 四半世紀前(昭和五四年、1979年)、ECの非公式報告書(「対日経済戦略報告書」) の中で、日本人の粗末な小さい家のことを形容した「rabbit hutch」の訳語でもあります。
その後、これが日本では自嘲をこめて流行語化しました。
現在では、昔そんな話もあったという程度で、あまり聞かれなくなりました。 もちろん、当時とは住宅事情も大きく変わっていますので当然といえば当然ですが・・・。

兔といえば、直ぐに思いつくのはお月様。
日本では、月の中に兔が住んでいると言い伝えられてきました。 たいへんロマンチックなお話です。
その月も、1969年7月、NASAの有人宇宙船アポロ11号によって、 人類が初めて月の上に降り立ちました。
当時の記事によると、初の有人月面着陸を目指したアポロ11号は、1969年7月16日 23時32分(日本時)、3人の宇宙飛行士が乗った宇宙船が打ち上げられ、 2時間半ほど地球を周回したあと、エンジンを噴射させ月へ向かう軌道にはいり、 約3日後に月を周回し始めました。
7月20日、2人の飛行士を乗せた着陸船が切りはなされ、月面へと降下を開始。 7月21日6時17分(日本時)、月面の「静かの海」に軟着陸しました。
そして12時56分、アームストロング船長が月面への第一歩をしるしたのでした。 この時アームストロング船長は、「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、 人類にとっては偉大な飛躍だ(That was one small step for man and one giant leap for mankind.)」 と語り、世界中に伝えられました。
ちなみに、人類初の有人宇宙飛行に成功したのは、1961年4月12日、ガガーリンを乗せた ソ連の宇宙船「ヴォストーク1号」です。
また、月の起源の謎は、今もって科学者の頭を悩ませ続けている厄介な問題で、 ある科学者は、あまりにも不可解なその存在にさじを投げ、 「月をもっとも合理的に説明するには、月は存在しないと考えることだ」と言った話もあります。

例によって慣用句の主なものをすべて挙げてみます。

【兔死すれば狐これを悲しむ】=【狐死すれば兔これを悲しむ】(同類に不幸があると、縁者が悲しむというたとえ)
【兔の祭文(さいもん)】=【馬の耳に念仏】【牛に経文】(いくら説き聞かせても、何の効き目もないたとえ)
【兔の登り坂】(〔兎は坂を登るのが速いことから〕物事がとんとん拍子に早くすすむことのたとえ)
【兔の糞(ふん)】(〔兎の糞は小さな丸い粒であることから〕物事がすぐに切れて続かないことのたとえ)


ウサギウマ(ロバの異称)(【驢馬】とも書く)
トウ(月と太陽。転じて月日、歳月)(次項の伝説による)
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月の中には兔がすむと言う伝説から、また、太陽には三本足のカラスがすむという伝説から、 次の言葉が生まれています。なんともいえない良い言葉だとは思いませんか。

ギョクト(月の異称) (【銀兔】【兔月】とも書く)
キンウ(太陽の異称)
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